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2021年7月16日

ふるさと環境コース 第2回講座 ブライチロー! 街歩きで学ぶ松江の成立ち ぶらり街歩きで松江の成立ちを実感!

令和3年度講座の様子をお知らせするシリーズの第3回目は、ふるさと環境コースです。

5月25日、講師に島根大学大学院教育学研究科の松本一郎教授をお迎えし、「ブライチロー! 街歩きで学ぶ松江の成立ち」を開催しました。
ブライチローの講座は、座学と見学をセットにした実践的な学びの場で、毎年人気の高い講座です。昨年度は、新型コロナウィルス感染症拡大により開催出来なかったので、2年ぶり4回目の開催となりました。

最初に、松江市市民活動センターで座学を行いました。

先ず、「今日の注目は石や砂です」で始まり、1000万年前の茶臼山と400万年前の嵩山・和久羅山の火山活動により、宍道湖の一部が狭まり宍道湖・中海が誕生し、その狭まった部分の西側に大水で運ばれた土砂が堆積して松江の大地が生まれた事を学びました。
また、嵩山・和久羅山は、フィリピン海プレートの舌状の先端が松江の地下100kmの所に沈み込み、溶けたマグマにより出来た火山だという事も教えて頂き、ビックリ!!

白潟本町と天神町界隈は、宍道湖の砂が波や風で運ばれ、僅かな高まりを生み、やがて水に浸からない土地になりました。そして、湖と川に面した便利な微高地に人々が集まり町へと発展しました。
砂は西からもたらされたため南北方向に尾根が発達すると同時に、北に向かって高くなっており、最高点の標高は3.8mあります。この、尾根が高くなっている地点に必然的に松江大橋が造られました。

座学が終わり、いよいよ現場へ!

座学会場であるスティックビル前交差点の標高は3.5mで、ここから北の大橋川方向を見ると、上っているのがわかります。微高地の中にある高まりの場所に必然的に橋が出来た事に納得しました!
また、白潟本町の通りに面した西に向かう路地を見ると、僅かながら上ったあと宍道湖に向かって下っている事を実感!普段何気なく見ている光景も、視点を変えると実に新鮮です!!

宍道湖に着いた所で、今度は石のお話。
島根県の花崗閃緑岩、特に大東花崗閃緑岩と横田花崗閃緑岩は砂鉄を多く含み、含有量は日本一!一方広島県側の花崗岩は砂鉄が少ないとか。これを証明するために、夫々の石にマグネットを近づけて確認すると、島根の石にはマグネットがくっつき、広島の石はつきません! この砂鉄含有量の多さがたたら製鉄に利用され、鋳物の材料になる銑鉄や、日本刀に用いられる玉鋼(たまはがね)を生みました。

今回もブラブラ歩きながら楽しく学ぶことが出来、満足度の高い講座でした。





  • ブライチロー!の講師 島根大学教授 松本一郎氏  ブライチローは今回で4回目の開催
    ブライチロー!の講師 島根大学教授 松本一郎氏  ブライチローは今回で4回目の開催
  • 1000万年前の茶臼山と400万年前の嵩山・和久羅山の火山活動が松江の大地成立ちの始まりという事を学びました
    1000万年前の茶臼山と400万年前の嵩山・和久羅山の火山活動が松江の大地成立ちの始まりという事を学びました
  • 嫁が島付近から望む茶臼山 1000万年前の噴火で流れ出した溶岩が宍道湖に到達し、その先端が嫁が島になりました
    嫁が島付近から望む茶臼山 1000万年前の噴火で流れ出した溶岩が宍道湖に到達し、その先端が嫁が島になりました
  • 茶臼山頂上から宍道湖を望む ここから流れ出た溶岩が上乃木台地(中央の台地)を通り宍道湖に到達したことがよくわかります
    茶臼山頂上から宍道湖を望む ここから流れ出た溶岩が上乃木台地(中央の台地)を通り宍道湖に到達したことがよくわかります
  • 400万年前の噴火で出来た嵩山(左)と和久羅山 この溶岩の先端が宍道湖側に張出し流路を大きく狭めた結果、宍道湖と中海が出来ました
    400万年前の噴火で出来た嵩山(左)と和久羅山 この溶岩の先端が宍道湖側に張出し流路を大きく狭めた結果、宍道湖と中海が出来ました
  • 和久羅山頂上から望む松江平野 宍道湖と中海が出来たことにより、土砂が堆積し沖積平野(松江平野)が出来ました
    和久羅山頂上から望む松江平野 宍道湖と中海が出来たことにより、土砂が堆積し沖積平野(松江平野)が出来ました
  • 市民活動センター前の大橋通りの交差点 この場所の標高は3.5メートル
    市民活動センター前の大橋通りの交差点 この場所の標高は3.5メートル
  • 標高3.5mの地点から北の大橋川方面を見ると、僅かながら上っているのがわかります この左側に南北に走る尾根があります
    標高3.5mの地点から北の大橋川方面を見ると、僅かながら上っているのがわかります この左側に南北に走る尾根があります
  • 大橋通りから西に向かう路地を見ると、僅かに上った後宍道湖に向かって下っていることが実感出来ます 気づきを与えて頂くと何気ない景色も一変!
    大橋通りから西に向かう路地を見ると、僅かに上った後宍道湖に向かって下っていることが実感出来ます 気づきを与えて頂くと何気ない景色も一変!
  • 島根県の大東花崗閃緑岩、横田花崗閃緑岩は砂鉄含有量が日本で一番多く、マグネットがくっ付きます この砂鉄含有量の多さがたたら製鉄へと繋がりました
    島根県の大東花崗閃緑岩、横田花崗閃緑岩は砂鉄含有量が日本で一番多く、マグネットがくっ付きます この砂鉄含有量の多さがたたら製鉄へと繋がりました
  • 青柳楼の大燈籠に使われている地元産の来待石(きまちいし)について説明する松本教授
    青柳楼の大燈籠に使われている地元産の来待石(きまちいし)について説明する松本教授
  • 来待石は1500万年前に出来た凝灰質砂岩で、主成分の砂に火山灰が混じって固まったもので、加工しやすいという特徴を持っています
    来待石は1500万年前に出来た凝灰質砂岩で、主成分の砂に火山灰が混じって固まったもので、加工しやすいという特徴を持っています