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2017年5月31日

各コースの講座がスタートしました② (ふるさと探求) 「不昧公と茶道文化~茶道具収集のこと~」

松江藩7代藩主 松平治郷は、56歳で隠居し、不昧と称して茶の湯を愉しみ、数々の茶道具を収集しました。収集するだけではなく、芸術文化の振興にも力を注ぎ、好みの茶道具制作で職人を育てました。その一つが「出雲焼」と呼ばれる陶芸です。
今回は、この地域に茶の湯を根付かせた松平不昧と茶道文化について、企画展が開催されている松江歴史館で、藤間寛学芸専門監のお話しを聞きました。

茶道具を収集するのには財源が必要ですが、不昧公時代には約50万両の借財がありました。17歳で藩主となった不昧公は財政改革に乗り出し、支出の倹約、治水事業、専売事業の「人参方」「木苗方」「釜甑方」など様々な改革を行い、隠居する頃には財政は好転。財政改革に成功します。
隠居してからの不昧公は、茶道具の研究の基本書として有名な「古今名物類聚」を自費出版し、後の茶道研究の方法を示したとして評価されるとともに、国宝・重要文化財を含む924点もの不昧公が所有した茶道具の記録「雲州蔵帳」も記しています。

不昧公は、茶道具のみならず芸術文化の振興として、和紙、和菓子、お茶、そば、奉書焼、十六島のりなど様々な産業に携わる職人の育成を行いました。今のこの地の文化の根源を起こした、不昧公の功績の大きさに改めて感嘆したひと時でした。
  • 講師の松江歴史館学芸専門監 藤間寛氏より松平不昧について話を聞く
    講師の松江歴史館学芸専門監 藤間寛氏より松平不昧について話を聞く
  • 展示室にて出雲焼の茶陶について解説
    展示室にて出雲焼の茶陶について解説