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2017年9月22日

ふるさと発見コース第8回講座 「松江の酒蔵と末次町再発見!」 松江藩から譲り受けた仕込蔵の見学と城下町の面影を探る

宍道湖の湖畔に酒蔵をもつ、國暉酒造の見学と商家の町、末次を探訪し出雲杜氏の伝統を守り続ける姿勢と、普段見落としがちな地域の歴史を探る「まちあるき」に出かけました。

<仕込蔵の見学>
江戸時代の町屋の風情が残る店内。瓶詰めされたばかりの清酒が並ぶ中、代表取締役で杜氏の岩橋弘樹さんにお話しをうかがいました。こちらの建物は、文化2年1805年建築で、江戸時代は廻船問屋を営まれていたそうです。造り酒屋を始められたのは明治7年からで、松江藩の土蔵を譲り受けて仕込蔵とし、主に秋鹿町の杜氏を迎えて技術を伝承されてきました。

店舗から奥の蔵に入ると、先ず煉瓦の煙突が目に入ります。宍道湖畔からも良く見え、蔵と共に國暉酒造のシンボルになっている煙突です。ここは、精米された米を蒸す作業が行われるところで、以前石炭をくべて蒸しておられた時の名残だそうで、現在はボイラーで熱を加えているそうです。
その後、蔵元の心臓部「仕込蔵」も見学させていただき、現在は岩橋さんが蔵元杜氏として、自らの手で酒造りをされていること、島根の酒米(一部兵庫県と岡山県)、島根半島北山の湧水を使うことなど松江の地を強く意識した酒造りの伝統を守っておられることが良く分かりました。

<まちあるき>
酒蔵見学の後は商家の町、末次のまちあるきです。案内してくださるのは、まちあるきガイドの堀江一夫さん。國暉酒造の裏手、廻船問屋の面影を残す船着き場からスタート。市役所裏手から堀川に沿って帰ってくるコースで、堀江さんのお話しから、江戸時代は水辺を活かした生業が行われていた事がわかります。

今回の講座を通じて今まであまり知らなかった蔵元の歴史や、江戸時代の町の暮らしを身近に感じた2時間でした。
  • 國暉酒造にて代表取締役・杜氏の岩橋さんからお話しを聞く
    國暉酒造にて代表取締役・杜氏の岩橋さんからお話しを聞く
  • 酒米を蒸す場所を説明していただく
    酒米を蒸す場所を説明していただく
  • いよいよ仕込蔵へ
    いよいよ仕込蔵へ
  • 酒母を管理する室
    酒母を管理する室
  • <まちあるき組>國暉酒造から須衛都久神社へ
    <まちあるき組>國暉酒造から須衛都久神社へ
  • 国指定・登録有形文化財の浅野小児科医院
    国指定・登録有形文化財の浅野小児科医院
  • 往時の面影を残す染物屋
    往時の面影を残す染物屋
  • まちあるきガイドの堀江一夫さんにご案内いただきました
    まちあるきガイドの堀江一夫さんにご案内いただきました