新着情報

2018年6月29日

平成30年度 ふるさと環境コースの講座が始まりました ブライチロー! 矢田の渡し船から松江の地質・地形を紐解く

ふるさと環境コースの第2回講座が、5月30日・31日の二日間開催されました。
講師は島根大学 大学院 教育学研究科の松本一郎教授で、前半は座学、後半は矢田の渡し船に乗り、座学で学んだ内容を現地で見学・体感しました。

座学では、我々が暮らすこの地がどの様に形成されたのかを学びました。
1500万年前に島根島(現在の島根半島)が出来た後、松江の基盤となる玄武岩が1000万年前の火山活動により溶岩となって島根島と陸の両側から互いに向き合う方向に噴出し、冷えて固まり黒い台地を作りました。また、茶臼山から流れ出た溶岩の一部が上乃木台地を経て宍道湖まで到達し、嫁ヶ島を形成。
更に時代が進んだ400万年前、島根島の玄武岩の台地の地下100kmから溶岩がドーム状に噴出して南側に流れ出し、陸との距離を狭めました。そして玄武岩の上に白いデイサイトを作り、これが嵩山・和久羅山・弥勒山となり、現在に続く寝仏さんの姿の山になりました。
これらの火山活動で島根島と陸の間に狭い部分が出来た事により土砂が堆積し、東には弓浜半島、西には園の長浜が出来た。そして、大橋川が出来た事により、宍道湖と中海が形成されたという事を学びました。もし、火山活動によるこの狭い地形が出来なければ、島根島は未だに島のままであったかもしれないそうです!

座学の後、いよいよ矢田の渡し船に乗船。先ず嫁ヶ島に上陸し、茶臼山から流れ出た溶岩がこの地に到達した事を実感!そして1000万年前に出来た黒くて緻密な玄武岩を自分たちの目で確かめました。
再び船に乗り下流へ。全国的にも珍しい五つの河川(北側から順に朝酌川・剣先川・大橋川・天神川・馬橋川)が合流する地点を過ぎると、南側に1000万年前に出来た玄武岩の台地と、北側に400万年前に出来たデイサイトの山がわずか200mほどの距離まで一気に迫り、この地形が宍道湖・中海を形成する非常に大きな要素になったと実感しました。

座学で学んだ内容を、矢田の渡し船からその現場を確認することにより受講生の理解が更に深まり、非常に興味深い講座になりました。

1500万年前の島根島誕生と、1000万年前と400万年前の火山活動による溶岩噴出が無ければ、我々は今この地にいないかもしれません…
  • 1000万年前の嫁ヶ島形成を語る松本一郎教授
    1000万年前の嫁ヶ島形成を語る松本一郎教授
  • 1000万年前の玄武岩(黒)の上に400万年前のデイサイト(白)が噴出
    1000万年前の玄武岩(黒)の上に400万年前のデイサイト(白)が噴出
  • 「矢田の渡し号」に乗って嫁ヶ島に上陸、大橋川両岸の地形を確認
    「矢田の渡し号」に乗って嫁ヶ島に上陸、大橋川両岸の地形を確認
  • 茶臼山(正面奥約5kmの地点)から流れ出た溶岩が、ここ嫁ヶ島に到達した事を実感!
    茶臼山(正面奥約5kmの地点)から流れ出た溶岩が、ここ嫁ヶ島に到達した事を実感!
  • 左(南)の玄武岩(黒)の台地と、右(北)のデイサイト(白)の山が迫る
    左(南)の玄武岩(黒)の台地と、右(北)のデイサイト(白)の山が迫る