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2018年7月5日

平成30年度 ふるさとマイスターコース第5回講座 地域のリーダーとしての行動

6月21日、講師に防災・危機管理アドバイザーの林繁幸氏をお迎えし、「地域のリーダーとしての行動」と題して開催されました。

最初に、今年4月三瓶山で発生したマグニチュード6.1の島根県西部地震について、自ら現地取材した経験をもとに、
 ①大田市は1950年と1978年の過去2回三瓶を中心とする大きな地震に見舞われているが、市民のほとんどが地震が来るとは思って いなかった
 ②被害を受けた住宅では地震保険に加入していない世帯が多く、多額の費用を必要とする住宅再建にめどが立っていない
など、意識面の課題を指摘されました。

一方、島根県で想定される地震は、陸域で五つの地震、海域では二つの地震があり、30年以内にマグニチュード6.8クラスの発生確率が出雲エリアではなんと40%とのこと!
特に、宍道湖南方断層が一番注意が必要と強調されました!!

これらの災害に対して、
 ①心の備え:日頃からあらゆる災害に対する対応を考えておく
 ②物の備え:非常備蓄品等、有事のために備えておく
 ③地域の備え:自主防災組織等、自分の地域は自ら守る仕組みを作る
の三つの備えが必要と説かれました。

そして、地域のリーダーとしてなすべき事のポイントとして、
 ①情報をあらゆるツールを使い収集する
 ②状況判断できればすぐに行動に移す 特に避難の場合は時期を逸しないこと
 ③リーダーの資質は「知識力」「判断力」「決断力」「行動力」「包容力」
をあげられました。

最後に、「誰かがするのではなく、自らが動くことが重要!」と力説され、講座が終了しました。



  • 今年4月に発生した島根県西部地震の被害状況に耳を傾ける受講生
    今年4月に発生した島根県西部地震の被害状況に耳を傾ける受講生
  • リーダー論を熱く語る防災・危機管理アドバイザー 林繁幸氏
    リーダー論を熱く語る防災・危機管理アドバイザー 林繁幸氏