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2021年9月16日

ふるさとマイスターコース 第11回講座 災害発生! 緊急時のリーダーシップ 今年7月松江市で発生した豪雨災害を事例に白熱の講義

令和3年度講座の様子をお知らせするシリーズの第6回目は、ふるさとマイスターコースです。

8月19日、講師に防災・危機管理アドバイザーの林繁幸氏をお迎えし、「災害発生! 緊急時のリーダーシップ」と題して開催しました。
近年の地球温暖化に伴う異常気象による豪雨災害や、地震災害などへの備えの必要性が増々高まる中、地域のリーダーとしての心構えや、行動について学びました。

今回の事例は、講座の約1ヶ月前の7月7日に松江市八雲町で発生した豪雨災害の際に設置された、八雲地区災害対策本部の活動状況についてです。
林繁幸氏は、八雲地区災害対策本部の本部長であり、実践に裏打ちされた説得力の高い講義になりました。


この日は、梅雨前線の活動が活発になり、更に線状降水帯が発生。
八雲町では、意宇川の上流部である熊野で、7日午前4時から10分雨量15mm前後の猛烈な雨が降り続け、5時にかけ1時間の累計雨量が74mmを記録し、意宇川が60年ぶりに氾濫した。
この緊急事態を受け、午前4時40分頃から八雲地区災害対策本部設置の動きを開始。流出土砂が堆積した道路を通ったり、越水し濁流となった橋を渡ったり、中には通行不能の道路のがれきを撤去してから集まるなどした関係者(市職員、八雲支所職員、八雲地区災害対策本部員)により、午前6時半災害対策本部を設置し業務を開始した。

午前6時45分、避難住民の受付を皮切りに、要配慮者への避難連絡、情報収集(意宇川の水位、雨雲の状況、被害発生状況等)や全町巡回、避難者への毛布支給・情報提供・炊き出し準備、報道対応などなど、多岐に渡る活動を行った。


林氏は今回の活動を通して得た教訓の中から、リーダーに求められるものとして下記の6項目を挙げました。

①地域のリーダーとして何をすべきかを日頃から考えておく
 (例)あらゆるツールを使い情報収集を行う
②災害に対する基本的考え方を持つ
 (例)正常化の偏見を持たないこと
③何をする? 何が出来る?
 (例)高齢者等要援助者は何事にも1番になれ
④地元での災害対応
 (例)いつの時点で動くか、事前に決めておく
⑤災害対応で注意すべきこと
 (例)土砂、がれきの撤去は、ゴーグル、マスク、防水手袋着用
⑥自分を守る、地域を守るヒントとは?
 (例)自分が住んでいる場所の地形を良く知る

最後に林氏は、「誰かがしてくれるだろうは、誰もしてくれない!」、「災害対応にリーダーの存在は必須!!」と力強く結び、受講生に意識改革を呼びかけました。







  • 受講生に、リーダーとしての考え方を熱く語りかける林繁幸氏
    受講生に、リーダーとしての考え方を熱く語りかける林繁幸氏
  • 7月7日午前5時の線状降水帯について語る林氏 これが豪雨をもたらした!
    7月7日午前5時の線状降水帯について語る林氏 これが豪雨をもたらした!
  • 八雲中学校前を流れる増水した意宇川 濁流が流れ下る
    八雲中学校前を流れる増水した意宇川 濁流が流れ下る
  • 八雲中学校の下流に位置する神納橋と増水した意宇川 氾濫危険水位の2.7mを超え、橋桁から30cmの所まで水位が上昇した
    八雲中学校の下流に位置する神納橋と増水した意宇川 氾濫危険水位の2.7mを超え、橋桁から30cmの所まで水位が上昇した
  • 意宇川が氾濫し、床下浸水した家屋
    意宇川が氾濫し、床下浸水した家屋
  • 林氏自作の簡易雨量計 「10分間の雨量を計測すると、時間雨量が推定出来るので、是非自分で作ってみてください!」と強調した
    林氏自作の簡易雨量計 「10分間の雨量を計測すると、時間雨量が推定出来るので、是非自分で作ってみてください!」と強調した